よくあるご相談
こんなお悩みはありませんか?
-
健康診断でCr、eGFRなど腎機能低下を指摘された
-
健康診断で尿蛋白、尿潜血を指摘された
-
通院中に腎機能が悪くなったといわれた
-
高血圧や糖尿病の治療をしていて、
腎機能が心配または腎機能低下を指摘された -
透析にならないか心配
-
尿が泡立つ
-
足がむくむ
-
疲れやすい
当院は腎臓病専門外来を行っておりますので、
いつでもお気軽にご相談ください。
当院での診療
腎臓を守り、透析と心不全を予防する
当院では、一人ひとりの病態に合わせて、問診・血圧測定・採血・レントゲン・超音波検査など必要な検査を行います。
現在の腎臓の状態をわかりやすくご説明し、治療が必要な段階かどうかを丁寧に判断します。
治療が必要な場合には、目標や方針を相談しながら一緒に決めていきます。
慢性腎臓病(CKD)と診断された場合には、腎臓専門医・透析専門医による慢性腎臓病/透析予防外来を中心に診療を行います。
腎機能の低下をできるだけ抑え、心不全・脳梗塞・脳出血などの合併症予防にも取り組みます。
腎臓病の進行を抑えることは、入院や認知症のリスクを減らし、健康寿命の延伸にもつながります。
慢性腎臓病の治療は近年大きく進歩しています。
できるだけ早い段階から適切な治療を行い、大切な腎臓を一緒に守っていきましょう。
慢性腎臓病(CKD)とは
慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全、心血管疾患、死亡などの重篤なリスク因子となりますが、初期は自覚症状に乏しく健診などで検査を受けないと見逃されてしまう病気です。2024年の推計では患者数は約2,000万人(成人の5人に1人)と言われております。
腎臓病の原因は多岐にわたりますが、主に5つのパターンに分けることができます。
原因としては①、②が多いです。
- ① 糖尿病による慢性腎臓病
- ② 高血圧による慢性腎臓病
- ③ 慢性糸球体腎炎(IgA腎症など)
- ④ 遺伝疾患(多発性嚢胞腎など)
- ⑤ 肥満などの生活習慣病、薬、サプリメント
これらのどのパターンに属しているかによって行うべき治療が異なります。
慢性腎臓病の診断
腎臓の働きを調べる検査
- Cr(クレアチニン)
- 健康診断などで一般的に測定されています。高くなるほど腎機能が低下しています。
- eGFR(推算糸球体ろ過量)
- 健康診断などで一般的に測定されています。低くなるほど腎機能が低下しています。
- シスタチンC
- 腎機能低下を指摘された方で体格などを考慮し、測定することでより正確に現在の腎機能を調べることができます。
- 蛋白尿・尿潜血
- 腎臓の組織にダメージが起こると指摘されることがあります。
- 超音波検査
- 腎臓の形や血流をみることで、腎機能が低下している原因を判断できる場合があります。
これらの検査を総合的に判断し、腎臓の状態を把握します。
CKDの診断基準
CKDは尿蛋白とGFR(糸球体ろ過量)で診断されます。
- ① 尿検査で尿蛋白をチェック
- 0.15g/gCr以上の尿蛋白がある
- ② 血液検査で腎機能をチェック
- GFR(糸球体ろ過量)< 60ml/分/1.73min2
①② のいずれか、または両方が3か月持続するとCKD(慢性腎臓病)と診断されます。
CKDの重症度分類
重症度分類、患者様のご年齢、基礎疾患、家族歴、生活環境・習慣などを考慮して、今後の生活におけるアドバイスや治療の介入の可否をお伝えし、内服治療が必要な方には今後の治療目標を一緒に決めていきます。
お気軽にご相談ください。

なぜ、治療が必要なのか
腎臓の働き
- 体の水分量の調節
- 塩分、カリウム、カルシウム、リンの調節
- ホルモンによる血圧の調節
- 老廃物の排出
- 血液を作るホルモンを分泌
- 血液を弱アルカリ性に調整
- ホルモンを調整し、骨を健康に保つ
腎臓は人間が健康を保つために不可欠な臓器であり、腎機能が低下すると末期腎不全、心不全や心筋梗塞、脳血管障害のリスクが高くなり、入院が必要になったり、血液透析をはじめとする腎代替療法が必要となるなど、日常生活に制限が生じることがあります。
慢性腎臓病の治療法
食事療法
当院では管理栄養士による栄養相談を実施しております。慢性腎臓病の方は食事制限による悩み、ストレスを抱えてしまうことがあり、会話を通して患者様の嗜好に合わせた、無理のない栄養相談を心掛けております。
運動療法
病態に合わせて腎臓リハビリテーションを行うことで腎機能にいい影響を与えることがわかってきました。一人ひとりの生活環境に合わせて、腎臓に効果的な運動をお伝えします。
当院では管理栄養士、看護師、医師による食事療法、腎臓リハビリテーション、投薬加療を組み合わせることで皆様の腎臓をお守りします。
慢性腎臓病の
治療薬の種類
腎臓を保護してくれる薬として、特に以下の5つが代表的です。
RAS系阻害薬
(ACE / ARB)
ミカルディス(テルミサルタン)、アジルバ(アジルサルタン)、レニベース(エナラプリル)、タナトリル(イミダプリル)など
- どんなお薬?
- 腎臓の糸球体の「内圧」を下げて、たんぱく尿を減らし、腎機能低下をゆるやかにする
SGLT-2阻害薬
フォシーガ(ダパグリフロジン)、ジャディアンス(エンパグリフロジン)など
- どんなお薬?
-
塩分と糖を尿に排出、腎臓の低酸素の改善、抗炎症作用、線維化抑制
心臓と腎臓を同時に守る薬と位置付けられます。
ミネラルコルチコイド
受容体拮抗薬
ミネブロ(エサキセレノン)、ケレンディア(フィネレノン)など
- どんなお薬?
-
炎症・線維化を抑える。上記2つの薬だけでは不十分または副作用で使用できない方に使用。
腎臓の慢性炎症、線維化をブロック
こちらも心臓と腎臓を同時に守る薬と位置付けられます。
GLP-1受容体作動薬
- トルリシティ(デュラグルチド)
-
- 腎臓の合併症リスクを約15%減らしたと報告されています
- 尿に出るたんぱく(蛋白尿)の悪化を抑え、腎機能が下がるスピードをゆっくりにする効果が認められました
- もともと腎機能が低い方でも、腎機能悪化をおよそ半分に抑えたという報告があります
- オゼンピック(セマグルチド)
-
- 試験によって差はありますが、腎臓の合併症リスクを約24〜36%低下させました
- 腎不全への進行を抑え、腎機能低下を明らかに遅らせる効果が示されています
- GLP-1受容体作動薬の中で、腎臓を守る効果がはっきり証明された初めての薬です
GIP/GLP-1受容体作動薬
- マンジャロ(チルゼパチド)
-
GIPとGLP-1の2つの作用を持つ薬です。
- インスリン治療と比べて、腎臓の合併症リスクを約42%低下させたという結果が報告されています
- 尿たんぱくの悪化を半分以下に抑えるなど、非常に強い腎保護効果が期待されています
- 現在、腎臓への効果を詳しく調べる試験が進められています
これらの薬は患者様の腎機能、病態によって投与内容を調整します。
慢性腎臓病 /
透析予防外来
腎臓の機能を守るのに特化した外来です。
慢性腎臓病の治療は劇的に変化しており、慢性腎臓病の進行を予防できるようになってきました。
できる限り早期に発見・治療を始めることで腎臓を守り、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血のリスクを軽減・予防ができるようになりました。
合併症を予防することで入院となるリスクや認知症になるリスクも軽減できるようになってきました。
腎臓の機能(eGFR)は加齢により自然に低下する傾向があります。一般的に30歳前後からeGFRの数値で表すと、1年間で約1ずつ低下すると言われています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病を合併している場合やIgA腎症などの慢性腎臓病と診断された方は、より早く腎機能の低下につながる事があります。
よくあるご質問
- どんな外来ですか?
-
腎臓の機能を守ることに特化した外来です。
- 腎機能の低下を早期に見つけ、進行を抑える治療を行います
- 腎臓の機能をできるだけ長く保つことを目的としています
- 慢性腎臓病は治療で良くなるのですか?
-
はい。腎機能を回復する治療はありませんが、腎臓が悪くなるスピードを抑えることができます。
慢性腎臓病の治療は近年、劇的に進歩しています。
これまで「徐々に悪くなる」と考えられていた腎臓病も、適切な治療を早く始めることで進行を予防できる時代になってきました。 - 早く治療を始めると、何を防げるのですか?
-
腎臓を守ることは、全身の病気を防ぐことにつながります。
- 心不全
- 心筋梗塞
- 脳梗塞、脳出血
さらに、腎臓を守ることで、入院のリスクや認知症のリスクも軽減できることが分かってきました。 - 腎臓の機能は年齢とともに下がるのですか?
-
はい。腎臓の働きは「eGFR」という数値で表され、30歳前後から加齢により自然に低下すると言われています。
目安としては、1年に約1ずつ低下していくとされています。 - 特に注意が必要なのはどのような方ですか?
-
次のような方は、腎機能がより早く低下する可能性があります。
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 肥満症
- IgA腎症などの慢性腎臓病と診断された方
- この外来ではどのような診療を受けられますか?
-
腎機能(eGFR)や尿検査、血圧、生活習慣を総合的に評価し、お一人おひとりの状態に合わせて、早い段階から無理なく治療を続けていく外来です。
腎臓は一度、機能が落ちてしまうと回復できない臓器です。一緒に腎臓を守り、健康寿命を延ばしましょう。
eGFRスロープについて
腎臓機能の指標であるeGFRを経時的にみることで将来の腎機能が予測できたり、治療効果をみることができるようになりました。
慢性腎臓病に対する治療を介入することで透析導入を抑制、腎機能低下を抑制し、心不全予防にもつながります。
ご自身の将来の腎機能を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
※来院の際には、今までの採血結果があれば、お持ちください。
慢性腎臓病の方は早期に腎臓専門外来に通院して頂くことが重要です。
腎臓は腰の辺りに左右1個ずつ、そらまめのような形をした、握りこぶしくらいの大きさの臓器です。腎臓は1個が150gほどの小さな臓器ですが、健康な身体を保つためには重要な臓器です。
一緒に腎臓を守りましょう。