よくあるご相談
こんなお悩みはありませんか?
- 自分の血圧の目標値がわからない
- 健康診断で血圧が高いと言われたが、お薬飲む必要があるのか
- 自宅での血圧が最近高くなってきて心配
- できるだけ薬を飲まないようにしたいが、可能か
- 高血圧の治療を受けているが、目標の血圧を達成できていない
- 血圧が一日の中で変動が大きい、ばらつきがある
- 血圧のお薬はやめられないのか
- 頭痛やめまいがたまに起こり、血圧が最近高い
当院は高血圧専門外来を行っておりますので、
いつでもお気軽にご相談ください。
当院での診療
血圧を下げるだけでなく、腎臓・心臓・脳を守る
当院では、診察室の血圧だけでなく、ご自宅での血圧(家庭血圧)も評価し、より正確な状態を把握します。
数値だけで判断せず、腎臓病や心臓病などの合併症リスクを含めて総合的に診療します。
治療の基本は生活習慣の改善です。
すぐに薬に頼るのではなく、減塩に加え、野菜や果物を取り入れた食事、無理のない運動など「続けられること」を大切にしています。
ただし、合併症リスクが高い方や症状がある方には、適切なタイミングで薬物治療を開始し、臓器を守ります。
高血圧専門外来に加え、慢性腎臓病 / 透析予防外来、心不全予防外来も行っており、将来の腎臓病や心臓病を防ぐことを見据えた診療を提供しています。
長期的な視点で、皆さまの健康を支えてまいります。
高血圧について
日本人の40歳以上の2人に1人が患者(約4,300万人)である国民病ですが、適正に治療されている日本人の患者様は3割以下と報告されており、より細やかに患者様の高血圧治療に向き合うことが重要だと考えております。
高血圧を的確に治療することで、慢性腎臓病、心臓病、脳血管障害などの合併症のリスクを軽減でき、健康で長生きにつながるとされています。
なぜ、治療が必要なのか
高血圧は症状がありません。「沈黙の病気(サイレントキラー)」と呼ばれています。
高血圧は重症になるまでほとんど自覚症状のない疾患であるため放置されてしまう場合があります。
症状がなくても治療を受ける必要があります。どうしても人間ですので、症状がないとお薬を途中でやめてしまうことがあると思いますが、症状が現れた時には腎臓や心臓、脳にダメージが蓄積しています。
高血圧で頭痛、動悸、息切れ、肩こり、めまい、むくみなどの症状が現れた場合には特に早めの受診が必要です。重大な合併症が起こっている可能性があります。
高血圧の診断基準
- 高血圧の診断基準
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① 上の血圧(収縮期血圧):140mmHg以上
② 下の血圧(拡張期血圧):90mmHg以上
※ご自宅で測る家庭血圧の場合は、診察室よりも5mmHg低い基準となります。 - 正常の血圧
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① 上の血圧(収縮期血圧):120mmHg未満
② 下の血圧(拡張期血圧):80mmHg未満
※ご自宅で測る家庭血圧の場合は、診察室よりも5mmHg低い基準となります。
家庭での血圧測定のすすめ
当院では、ご自宅での血圧測定(家庭血圧)を積極的におすすめしています。
- なぜ家庭で血圧を測るの?
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- 診察室では緊張して血圧が高く出る「白衣高血圧」
- 診察室では正常でも家庭では高くなる「仮面高血圧」
(例)病院での血圧が150/90mmHgだが、自宅で血圧を測定すると125/75mmHgの場合、病院血圧をもとにお薬を追加してしまうと自宅で低血圧になる懸念があります。 - 測定のタイミング
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- 朝(起床後1時間以内)、夜(就寝前)
- 毎日おおよそ同じ時間帯に
- 座った姿勢で
- 座って1〜2分安静後
- 排便/排尿後
- 食前・服薬前
- 測定時のポイント
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- 測定は腕に巻く上腕式の自動血圧計が理想です
- 1回ずつでなく、1分程度あけて2回測定し、平均値を記録するのがおすすめです
- 血圧手帳やアプリで記録を継続することが大切です
- 測定中はしゃべらず、静かに座って行います
高血圧の目標値
最新の高血圧治療ガイドライン2025では、
診察室血圧:130/80mmHg未満
家庭血圧:125/75mmHg未満
と年齢に差異はなく、統一されました。
アメリカでは2017年に、ヨーロッパでは2018年にすでに変更されています。
血圧を130mmHg未満にすることで、心血管イベント(心不全・心筋梗塞など)のリスク、死亡リスクが軽減されることがわかってきました。
こんなに血圧を下げたら不安、ふらつくと感じる方もいらっしゃると思います。
糖尿病、腎臓病、心臓病がある、年齢、体重、基礎疾患などによって患者様に合わせた血圧コントロールが重要です。
高血圧の種類・検査
高血圧の種類
高血圧は、はっきりとした原因が特定できない「本態性高血圧」と原因が特定できる「二次性高血圧」があります。
- ① 本態性高血圧
- 全体の約90%を占めます。
遺伝的な体質、塩分の過剰摂取、肥満症・ストレスや自律神経の乱れ・運動不足・喫煙などが関係します。 - ② 二次性高血圧
- 比較的若いご年齢での高血圧発症や急激な血圧上昇が見られる場合、採血などの検査の必要性があります。
ホルモンが原因の場合が多い➡原因を取り除けば血圧が改善する可能性があり、診断が大切です。
- 原発性アルドステロン症(二次性高血圧の中で最多)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 腎実質性高血圧
- 腎血管性高血圧
- クッシング症候群
- 褐色細胞腫
高血圧の検査
- 血圧測定
- 家庭血圧や診察室血圧を組み合わせて評価します。
- 血液・尿検査
- 腎機能、電解質、脂質、血糖値、ホルモン検査(レニン・アルドステロンなど)などを調べ、動脈硬化や二次性高血圧の有無を確認します。
- 心電図・心臓エコー・頸動脈エコー・腎臓エコー
- 心臓の負担や合併症(左室肥大・心房細動など)、動脈硬化、腎臓の形態を調べます。
- 胸部レントゲン
- 心臓の大きさや胸水の有無を確認します。
- その他
- 必要に応じて、睡眠時無呼吸症候群の検査を行います。
高血圧の治療
食事療法
日本人の食塩摂取量は10g/日程度であり、世界的にみても塩分摂取量が多いです。高血圧の治療において6g/日未満にすることが有効な降圧をもたらすことが知られており、腎臓、心臓、脳の病気の発症の抑制が期待できます。それゆえ高血圧治療において減塩は非常に重要な要素と言えます。
以下のことに日頃から気を付けましょう。
- 食塩の摂取量を減らす
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- うま味(昆布、かつお節、トマト)を利用した減塩
- 加工食品の摂取量を減らす
- カリウム代替塩(腎機能が悪い人では注意が必要)
- 野菜や果物を積極的に食べる、レンチンや蒸した野菜などオススメ(腎機能が悪い人では注意が必要)
糖尿病や慢性腎臓病などお持ちの患者さんではより細やかな食事管理が必要な場合もあります。
また、食事の習慣を変えるのは非常に難しいことですし、ストレスもかかるかと思います。
当院では、管理栄養士・看護師・医師と一緒に相談しながら、無理なくご自身でできることを見つけ、少しずつ取り組んでいきます。
運動療法
有酸素運動に加え、低強度筋力トレーニングの併用が強く推奨されております。1日30分の有酸素運動と1日20分の筋力トレーニングを組み合わせ、週150〜300分の実施を目標となります。
- 有酸素運動
- 有酸素運動は「息が弾むが会話が可能」な強度、すなわち「楽である〜ややきつい程度」が推奨されます。
- 筋力トレーニング
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一方で筋力トレーニングでは、息みを避け、呼吸を止めないことが非常に重要です。 実際、目標の運動量を実施することは簡単なことではないと思います。当院では診療を通して運動を始めるきっかけ、週1回の運動習慣を続けるコツなどお伝えしながら一人でも多くの方が重症な病気にならないように努めていきます。
血圧コントロール状況や合併症の有無に応じて、運動種類を個別に選択することが重要です。
体重調整
BMI(Body Mass Index)という体重と身長から計算できる指標がよく使われます。
BMI=体重(Kg)÷身長(m)の2乗
BMIは22が理想的とされています。
BMIが25以上を肥満と定義し、生活習慣病になる確率が2倍を超えます。
肥満の患者様の場合、だいたい4kgの減量で血圧の薬を一つ減らせるとも言われています。体重制限のためにはカロリーの制限や有酸素運動、筋肉トレーニングの組み合わせが重要と考えられています。
禁煙
喫煙は動脈硬化の最も強力な危険因子であり、喫煙を続けていると血圧の治療をがんばっても動脈硬化の進行を十分に食い止めることができない可能性があります。
また喫煙は様々な癌(がん)の原因にもなり、健康で元気に長生きをしていただくうえで禁煙は重要です。
当院では禁煙外来を行っております。お気軽にご相談ください。
環境
高血圧の患者様において冬の気温の変化は危険と言われています。早朝の室温、トイレや浴室の寒さは注意が必要です。
室内の環境についてお伺いしながら、日常生活でできることをお伝えします。
薬物治療
生活習慣の改善を行っても目標の血圧に届かない場合には薬物治療を開始します。
CCB
(カルシウム拮抗薬)
➡アムロジピン(アムロジン)、ニフェジピン(アダラート)など
- どんなお薬?
- 日本で最も多く使われています。血管を広げることで血圧を低下させます。
ARB
(アンジオテンシンⅡ
受容体拮抗薬)
➡アジルサルタン(アジルバ)、テルミサルタン(ミカルディス)、バルサルタン(ディオバン)、ロサルタン(ニューロタン)など
- どんなお薬?
- 血圧に関係するホルモンなどに作用して血圧を低下させます。臓器保護作用があり、慢性腎臓病(CKD)やたんぱく尿がある患者さんによく使用されます。
ACEI
(アンジオテンシン
変換酵素阻害薬)
➡エナラプリル(レニベース)、イミダプリル(タナトリル)
- どんなお薬?
- 血圧に関係するホルモンなどに作用して血圧を低下させます。臓器保護作用があり、心臓病の患者さんによく使用されます。
MRA
(ミネラルコルチコイド
受容体拮抗薬)
➡スピロノラクトン(アルダクトン)、エサキセレノン(ミネブロ)、フィネレノン(ケレンディア)など
- どんなお薬?
- 血圧に関係するホルモンに作用して血圧を低下させます。臓器保護作用があり、一部の慢性腎臓病、心臓病に使用されます。
ARNI
(アンジオテンシン受容体
ネプリライシン阻害薬)
➡サクビトリルバルサルタン(エンレスト)
- どんなお薬?
- 体内の余分な水分や塩分を尿として排出する、血圧に関係するホルモンに作用して血圧を低下させます。心臓病や高血圧などの治療に用いられる薬です。
利尿薬
➡フロセミド(ラシックス)、トリクロルメチアジド(フルイトラン)、ヒドロクロロチアジドなど
- どんなお薬?
- 体内の余分な水分や塩分を尿として排出して血圧を低下させます。塩分摂取が多い方には非常に有効です。
β遮断薬・αβ遮断薬
➡ビソプロロール(メインテート)、カルベジロール(アーチスト)など
- どんなお薬?
- 心臓病や不整脈の患者様に使用されます。血圧が下がりにくい方にも使用する場合があります。